お手入れの順番がわかりにくい!

こんにちは。kunishiです。

 

店長さんといっしょにお勉強するシリーズ第2弾です。いっぱい勉強して、よりお客様にキレイになっていただくためのアドバイスをガンガン行いましょうね。

 

今日は「お手入れの順番がわかりにくい!」ということでお話いたします。

 

簡単にいいますと、化粧品の使う順番ってどのように決められているの?っていうお話です。

このお話は、お家でのお手入れでも エステの施術でも通用するとても重要なお話です。

 

化粧品の使う順番は、どのようにしても大差がないのかといいますと化粧品の効果を最大限効果的にするためには順番は最重要項目なのです。そのために、各メーカーさんのパンフレットには ご使用の手順といったものがよく説明してありますね。

 

昨日のクレンジングとかウォッシングでも 化粧品形状が違うと効果的な使い方が異なるわけですから、全体の流れで言いますと、それはとても複雑なお話となってしまうわけです。

 

クレンジング&ウォッシングで基本的な洗浄が終わったといたします。その後に何をするべきかは、お客様のお肌に応じて変わってまいります。

 

例えば 角質が厚くなってたり、ニキビケアの方は 週に何度かは クレンジング&ウォッシング→角質ケア用パック(酵素パックやピーリングなど)→化粧水→美容液→

または クレンジング&ウォッシング→イオン導入→化粧水→美容液→このような流れがいいですね。美白重視の方も同じようなパターンでスタートします。

 

しかし、乾燥肌、肌荒れなどの方は違います。

クレンジング&ウォッシング→化粧水→美容液→保湿&栄養導入重視のパック剤→このようなパターンがいいと思います。

 

極端な例を2つ挙げて解説したのですが、一方は 化粧水の前にパック剤で、一方は 化粧水の後にパック剤です。効果や目的の違うパック剤ですので、当然やるべき位置が異なります。

 

前者は、除去用(マイナス美容用マスク)で 後者は栄養導入用マスク(プラス美容用マスク)だからです。化粧水や美容液を塗布してからマイナス美容したのでは、もったいないといいますか 化粧水や美容液の効果が半減してしまいますね。

 

その逆もしかりで、導入用マスクをした後に化粧水や美容液を塗布しても自然塗布にしかなりませんが せっかく導入マスクを使用するなら強制的にマスク封入したほうが良いのでこのような順序になります。

 

それでは、化粧水(ローション)と美容液(エッセンス)と乳液(ミルク)や栄養クリーム(セラム)の順番はどのようにするのがベストでしょうか。これはちょっと難しくなります。

■メーカーの手順通りが良い

■お肌によって 順番を考えたほうが良い

この2つは基本なのですが、1メーカーだけお使いの方はいいのですが、

お家のお手入れ用にしても、エステ施術用にいたしましても 1社の化粧品や材料しか使っていない方は割りと少ないのではないでしょうか?

 

いろいろ良いと思われる化粧品を使いたくなるのは、エステティシャンのサガでしょう。そこで、迷われた時の基本的な考え方をまとめておきましょう。

 

■水溶性のものから使用する

化粧水や細胞活性水のような 油溶性成分を含まないものから使用します。これは、お肌に一番不可欠なものは水であるという考え方で角層をできるだけ水分でひたひたに万遍無く 保水してあげるのが目的です。

なぜ、タダの水でないかは化粧水=少しの栄養とちょっと蒸発しにくい水 しかも浸透しやすい特性があるという理由です。

 

■濃度の薄いものから使用する

ローションのように、美容成分の濃度の薄いものからお肌に塗布したら その次に 美容液などの水溶性ではあるが、濃度の濃いものを使用します。美容液は、濃度や粘度が濃いため すぐには経皮吸収しにくい(浸透しにくい)物が多いのですが その分、ラップのように皮ふ表面に留まって覆いますので水分の蒸発を防いでくれます。ローションだけの保湿に比べると 数十倍の保湿効果が期待できるはずです。しかも、粘度も高めですのでポイント使用されても先に塗ったローションに混ざりこんで拡散していくことが期待できるわけです。

 

■ミルク(乳液状)のものは美容液の次

エマルジョンタイプといいまして、乳化している美容液をミルクと読んでいます。

最近では、ミルクがないメーカーさんもありますが、一応ご説明します。乳化とは水と油を溶かしこんだ状態のことをいいます。特に乾燥肌やアンチエイジングケアをされる方には、オイル成分が欠かせない場合が多いですね。スクワランオイルやエッセンシャルオイルを直接ご使用の方もいらっしゃると思いますが このようにお肌に油脂が少なくなってきた方の保湿力アップにミルクは効果を発揮します。特に油溶性ビタミンの形で維持している材料もございますからローションや美容液に出来ない役割を担っています。しかし、先にミルクを塗ってしまうと油溶性成分が邪魔になり ローションや美容液を浸透させないため、この順番になります。

 

■栄養クリーム(ナイトクリーム)

ミルクに比べても、かなり油脂成分を多く含んでいるので さらに強力な皮脂膜を形成できます。ここまでにご使用いただいた ローション、美容液、ミルクの上に油膜同様の皮脂膜を形成しますので 乾燥などから強力に水分蒸発を防ぎます。特に油溶性成分は 経皮吸収に時間がかかり皮膚表面に持続的に残りながら じわじわと時間をかけて美容成分が吸収されていきます。お薬の軟膏のような感じですね。翌朝には 余分な油脂成分は洗い流すと良いでしょう。

 

このように 大まかな基本を覚えておいて頂いて メーカーを混ぜて使用する場合には、順番をご検討ください。

 

ただし、例外がいくつかございまして メーカーによっては 美容液→ローションの順番がございます。当社で扱っているものにも、いくつかございますが代表的なものですと プラセンタ・エクストラRなどはそのように使う美容液(原液)です。これは、理由がございまして 濃度の濃い美容液の中には先にお肌に浸透させたほうが その後のローションを引っ張り込む性質のものがいくつかございます。「ブースター効果」というのですが、ローションを先に塗るよりもお肌に入り込み量が増える性質のものです。

 

こういった例外商品がございますので、よくわからない時にはご相談ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、また!