お肌について勉強しよう①

こんにちは。kunishiです。今月でいよいよ今年も最後の月ですね。忙しいとばかり言っておられませんが、とても気忙しい感じがしますね。あせらず、気持ちを引き締めて頑張りましょう。

 

さて、このブログでのお勉強コーナーと題して、エステ関係者の皆様に(初心者からベテランさんまで)お伝えしていきたいと思う内容を まったくの独断で順不同にて書き連ねてまいりますこのコーナーですが、本来ですと、一番最初にやればよかったと思うお勉強を今回から始めてみたいと思います。

 

◆エステティシャンの必須科目「お肌について」勉強してまいりましょう!

 

お肌=皮ふではないと思うのですが、具体的には お肌は表面的に見える部分の状態のことで皮ふは 内部構造も含めたものと考えています。しかし、お肌を良い状況に保つためには、皮ふのことをよ~く知っておかないといけませんし、これから随時お勉強していくエステ技術や化粧品のことを理解するためにも皮ふのお勉強は、基本にあたる部分だと思いますので、今さらながらではありますがちょっと面白くはないかもしれませんが、お付き合いいただければと思います。

 

皮ふの構造からお話を進めてまいります。皮ふには、表皮、真皮、皮下組織の3層とその他の器官(汗腺や皮脂腺など)を総称したものです。厚みは場所で異なりますが2~3mm程度しかありません。この3層が体を守るための重要な器官となっております。

 

(表皮) もっとも外側の層。お肌と呼んでいるのは、外観から見えるこの層です。

(真皮) 表皮の下の層。乳頭層と網状層があり、皮ふの弾力やハリと深い関係があります。

毛細血管やリンパ管、皮脂腺、汗腺、神経などもこの層に分布しています。

(皮下組織) 多量の脂肪分を含んだ層で、外部からの衝撃に対してクッションの役割をしたり

体温を保持するなどの働きがあります。

 

一番、私達の仕事に関係している〈表皮〉から説明していきたいと思います。

表皮はお顔の場合、成人で0.1mm程度しかありません。4つの層に区分することが出来ますが、いろんな役割があります。外側から

〈角質層〉〈顆粒層〉〈有棘層〉〈基底層〉

〈角質層〉は、一番外側で、すでに皮膚細胞としては生命力はありません。平べったい板状の細胞となって、重なり合っています。主成分はケラチンというタンパク質です。また水分を吸収する性質が強いので適度な水分を含んでいると みずみずしいお肌の印象になります。また、紫外線などの刺激によって厚みが変化することがあります。

 

〈顆粒層〉は、数層で構成されている場合が多く 特長としては、細胞内部にケラトヒアリンという顆粒状の物質を含んでおりこの顆粒が光線を屈折するので、紫外線などを体内に過剰に吸収する防御を行っています。

 

〈有棘層〉は、表皮の大半を占めている層で10層くらいあります。細胞同士が手をつないで結合しているような状態で、お互いに連絡しています。この層にはリンパ液が流れていますので、細胞に栄養を運んでいます。

 

〈基底層〉は、表皮細胞を新しく生み出す母細胞の層です。メラニンを生成するメラノサイトを含んでいます。表皮の一番下の層で細胞分裂を行うことで、表皮を生産しています。

 

おおざっぱではありますが、

このような構成で、一番下の基底層から生み出された表皮細胞は、徐々に上に押し上げられていきますが、通常ですと28日程度で角質層までたどり着いて、その後 垢となって剥がれていきます。正常な状態で このように28日周期で剥がれ落ちて新しい表皮を維持していく過程をターンオーバーと呼んでいます。

 

これらの皮ふの働きといたしましては、主に保護作用、分泌作用、角化作用、吸収作用、体温調節作用、呼吸作用、知覚作用、ビタミンD形成作用、表情作用 などとてもたくさんの働きがあります。

 

どれも大切な働きではありますが、これから順番に説明していきたいと思います。

 

エステティシャンとして「きれいな素肌を目指す」お仕事をするからには、お肌のスペシャリストにならなければなりませんので、お肌には、どんな働きがあるかを知った上で、エステ施術や化粧品がお肌をキレイにすることにどうしたらお役に立てるのかを今一度考えていただくためには、とても大切なお勉強だと考えています。

 

どうしても説明が多いので、理屈っぽくなりますが、お客様から ご自分のお肌状態を尋ねられた時に、より詳しい分析をしてあげられるようになったら、きっとお客様からの信頼も厚くなると思いますので、よりスペシャリストといえるレベルのエステティシャンを目指していただくために一からお勉強してまいりましょう。

 

不定期ではございますが続けていきますので お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 

それでは、また。